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この手術は整形外科の医師、内科の医師、麻酔科の医師等4~5名の医師がかかわります。
数十年の歴史のある外科処置で医療研究を続けた結果、近年飛躍的に改良された成果です。
手術はチュラロンコン大学でMtF手術を専門に研修したDR. WORAPON RATANALERTを中心に行われます。
PPV法による性別適合手術内容
陰茎や陰嚢の萎縮で十分な膣の形成ができず、腹部等からの皮膚移植を含めた反転法も行えなく、かつ、S字結腸法を受けることができない問題がある方のための最後の手段としてのみ、腹膜を使用したPPV法を選択できます。
臍を含め腹部の3〜4箇所から腹腔鏡を挿入し、内臓を覆う薄膜の一部を新しく形成する膣の上部になる部分に移動し血流や神経などは温存した上で陰茎、陰嚢の皮膚で形成した膣入の入り口側と縫合し膣全体を形成する手術です。
デメリットは内臓に問題があり癒着の可能性のある場合や高度な肥満体の方は受けることができません。
術後の合併症(腸閉塞や血腫など)のリスクが高いと言われています。
腹膜は萎縮する力が強い部位(臓器)なので、ダイレーションでかなり強い痛みを感じる方が多くいるようです。
新しく形成された膣は、潤いを持つ女性器と遜色のない感触に仕上がります。
しかし反転法に比較すると、腹膜は細菌などを吸収する性質があり、たいへんデリケートなため、常に清潔な性交渉を行なう必要があります。
* 入院期間は、平均8泊9日ですが、場合により数日間延長の可能性はございます。
術後のケアについて
手術後に最も重要なものは、ダイレーターを使用し新しく形成された膣入り口の拡大の試みです。
ダイレーションが怠れば新しい膣口は狭窄により、男性器の挿入が困難になる可能性があります。
後に修正することも非常に困難になります。
退院後1週間から10日前後に再度検査と処置のための来院が必要です。
帰国後のケアで重要なのは、毎日徐々に拡張することです。
ダイレーションは、正しい方法が判らなくなる不安もあると思います。
『アクアビューティ特製』のケア説明書をお渡し、さらに問題が発生した場合の処置、最適な病院のご紹介などのサポートも行なっています。
ケアを完璧に行えば、個人差はありますが、性交は手術の3~6か月以降には可能になり、本来の女性同様のエクスタシーを得る事も可能といわれています。
男性の亀頭の神経は女性陰核の神経と類似しているので、小さく集結されることにより感覚は鋭くなり、ほぼ女性と同様の性感覚になります。
新しく形成された膣には神経が通い、さらに前立腺や各腺等は温存されていますので、性行為での快感は十分に得られます。
また性感の高まりにより、個人差はありますが各腺から分泌される粘液により、かなり濡れるといわれています。
この手術が終了すると、通常女性と遜色のない外観や機能を持つ女性器ができあがります。
深い精神的また肉体的満足感を得られるのは事実です。
当然、個人的な条件を満たしている場合には、戸籍変更は可能です。
これらの手術は現在の医学で安全性、安定性も含め最高峰の治療です。
しかし、これらの性転換手術は、主に外観上を異なった性にする方法で、
完全に同一の形状や機能を持たせるものではない、という事を十分ご理解ください。